北海道下川町の冬は、とても厳しいものです。気温はマイナス30℃近くまで下がり、雪は深く、冬は長く続きます。暮らしには手強いこの寒さが、じつは下川の食べもののおいしさを支えています。
寒暖差が、甘さと旨みを生む
植物は、昼に光合成で糖をつくり、夜にその糖を呼吸で消費します。呼吸は気温が高いほど活発になるため、夜が冷え込むほど、消費されずに残る糖が増えます。
下川は昼夜の寒暖差が大きく、夜はしっかりと冷え込みます。だから、昼につくった糖が果実にたっぷりとたまり、糖度の高い、甘く濃い作物が育ちます。寒暖差の大きい気候が育てる完熟トマトが、その代表です。
ゆっくり育ち、味が凝縮する
夜の冷え込みは、作物の成長をゆるやかにします。急がずに育つことで、実は水っぽくならず、身が締まり、味が凝縮します。寒さというストレスに対して、植物が糖やアミノ酸などの成分をためこむことも、旨みにつながります。
雪と、澄んだ環境
深い雪は、春になれば豊かな雪解け水となり、森や畑を潤します。冬の澄んだ冷たい空気と静けさは、この土地ならではのもの。きびしい寒さのなかで、鶏もまた健やかに育ちます。あべ養鶏場の下川六〇酵素卵は、寒暖差60℃というこの環境から生まれています。
厳しさは、恵みでもある
下川の食べもののおいしさは、冬の厳しさと切り離せません。寒さに耐え、ゆっくりと糖や旨みをためた味は、この土地だからこそのもの。きびしい自然が、そのまま、おいしさの理由になっています。
下川町の気候のはなしやトマトづくりのはなしも、あわせてどうぞ。下川町のトマトジュースもぜひ。